うつ夫とパニコの人生いろいろ

これは20代でうつ病になった夫とパニック障害になった妻の物語。ゆる~い四コマ漫画とともに人生いろいろな日々をお届けします。

うつ夫のその後。うつ病を乗り越えて。

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今年も残りわずか。一年というのは、本当に早いものである。

 

さて、今年は我が家に大きな変化があった。

それは、うつ夫が会社に勤務しはじめたことだ。

 

これまでも、自営という形で仕事はしていたものの、やはり、長時間集団組織に所属して仕事をすることは、闘病中からすると考えられないことだった。

それに、ここ数年は、うつ症状は随分と治まっていたが、ちょっとした生活リズムの崩れや、他人の些細な一言(うつ夫にとっては大ごとだが)によって、体調を崩してしまうことも度々あった(汗)

 

だから、うつ夫が会社に勤めると言い出した時、パニコは正直驚いたのだ。

丸一日、集団組織の中に身を置いて働くなんて、うつ夫は本当に大丈夫なのか(汗)また体調を崩さなければいいけど…。

そんな不安が頭をよぎった。

けれども、このところ、随分と調子が良くなっているし、何よりも、自分たちの将来のことを思って、うつ夫自身が決めたことである。

それならばと、うつ夫の決断に任せることにしたのだった。

 

そして、会社に勤めはじめて、かれこれ数か月が経つ。

うつ夫は今、会社を休むことも、体調を崩すようなこともなく、きちんと勤務を続けている!

これは、一般的には当たり前かもしれないが、うつ夫とパニコにとってはスゴイことである。

 

うつ夫は、パニコが思っていたより、体力的にも精神的にも、ずっとタフになっていた。

 

もちろん大変そうな時もあるが(汗)、自分で調整し、ペースをつくりながら日々がんばっている。

そんなうつ夫の姿に、頼もしさを覚える今日この頃なのだった。

 

さて、うつ夫の入社した会社は…と言うと、昭和の時代から続く、古風なスタイルが染みついた職場だった。部下が上司に従うという、完全な上下関係で成り立っている。お世辞にも、良い職場とは言い難い環境である(汗)

 

そんな中で、うつ夫は、違和感や疑問、理不尽さを感じてしまうことも多々あり、きっと以前のうつ夫なら、キャパオーバーになっていてもおかしくはない(汗)

 

しかし、今のうつ夫は、むしろ「どうしたら職場環境を良くできるだろう」ということを考え始めている。(普通は、新人が考えることではないと思うが…(笑))

 

これまで、人間関係やコミュニケーションのあり方について、さんざん悩み考えてきたうつ夫だ。今こそ実践の場とでも言うように、うつ夫自身ができそうなことを模索しながら、業務を行っているようだ。

 

例えば、日々の挨拶やちょっとした雑談を心掛けること。

これは、信頼関係をつくり、仕事上でのコミュニケーションを円滑にするために、とても重要なことである。

うつ夫自身、観点の違いにより批判の的になりやすかったという経験があり、信頼関係づくりの重要さを痛感しているのだ。

 

だから、うつ夫は職場で、できる限りの挨拶と雑談をすることから始めたのだった。

そして、そんなうつ夫の努力は、少しずつ波紋を広げているようで、職場にちょっとした変化が現われはじめたのだとか。(この辺りの話は、また別の記事にて。)

 

そんな話を、日々うつ夫から聞きながら、パニコは「うつ夫は随分と立派になったなぁ」と、嬉しさでいっぱいになるのだった。(まるで親心だ(笑))

 

いつの間にこんなに頼もしく、タフになったのだろう。

ううん、違う。うつ夫は元から、頼もしさを持っていたのだ。

決して弱かったわけではない。

 

うつ病などの精神疾患を患うと、「なぜ自分はこんなに弱いのか」と自分を責めてしまいがちになる。

でも、精神疾患になるのは、弱いからではない。

自分とのつき合い方が、上手くいっていないだけなのだ。

 

うつ夫もうつ病になった頃、きっと自分とのつき合い方が分からず、心がチグハグになってしまっていたのだろう。

そして、色々なことができなくなってしまった自分を認められず、もがいていた。

 

しかし、うつ病という期間を通じて、じっくり自分自身を見つめた結果、少しずつ「できない自分」も肯定できるようになっていった。そして、自己理解を深められたお陰で、やっと今のように、自分とつき合いやすくなったのだ。

 

自分に対してどう接すればいいか知っている。

だから冷静に対処できる。

それがタフということなのかもしれない。

 

 

うつ病闘病中は、まるで終わりのない螺旋階段を上っているかのような気分だった。もしかして、これが永遠に続くのかもしれない…そんな不安に襲われることも。

 

しかし、今ならはっきりと解る。

うつ病は、自分を見つめるための大切な時間だったのだと!

そして、レベルアップのためのチャンスだったのだと!

決して無駄な時間ではなかったのだ。

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焦らず自分を見つめながら過ごせば、必ず心の雲は晴れていく。 

そして、以前より冷静に物事に対応できる自分そこにいる。

 

今のうつ夫を見ていると、そんな風に感じるのだ。